吹奏楽をしていると、結構同じテーマで作曲された曲を演奏することがあります。
テーマが同じでも表現が全然違うので、演奏して比べてみると面白いですよね!
ここ最近の演奏したプログラムを見返していたところ「空」というテーマのマーチを数曲演奏していたことに気がついたので、今回はその「空」をテーマにしたマーチについてまとめてみたいと思います!
マーチ「ブルースカイ」 / 高木登古
2007年度の全日本吹奏楽コンクールの課題曲なっていたこの曲は、曲名通り青空をイメージした行進曲です。
壮大なファンファーレで始まり、マーチのテンポに合わせて曲が進むにつれて様々なフレーズが次々と移り変わっていき、最後は勇ましく終わる。
マーチの疾走感の中に聞きどころが盛りだくさんの一曲です!
爽やかなメロディーと心地よいリズムが澄み渡る青空のようで、何回聞いても元気をもらえる一曲ですね!
マーチ「青空と太陽」 / 藤代敏裕
2009年度の全日本吹奏楽コンクールの課題曲なっていたこの曲は、青空と太陽をテーマにしたマーチです。
解説によると19歳の頃に初めて作曲された作品とのことで、作曲者の藤代さんにとっても思い出深い曲とのことです。
シンプルで分かりやすく、その名の通り青空と太陽の元を元気よく歩いていくようなマーチだと思います☀️
行進曲「希望の空」 / 和田信
2012年度の全日本吹奏楽コンクールの課題曲なっていたこの曲は、広大な空の広がりと雲の美しさをイメージした明るい行進曲です。
英題の「Silver Lining」には「逆境の中の希望の光」「明るい見通し」という意味があり、「悪いことの後にはいいことがある」ということわざから用いられたと言われているそうです。
軽快な第一マーチに続く第二マーチの途中からは雰囲気がガラッと変わり、曲の終わりに向けてエネルギーを増やしていく様子も希望に向かっているように感じられます。
希望に向かっていく感じはコンサートの最初とかに良さそうですね!
コンサート・マーチ「テイク・オフII」 / 建部知弘
名前にⅡがついているように、この曲は1986年度の全日本吹奏楽コンクールの課題曲なっていた曲の改訂版です。
当時カットされていた部分を組み入れたりオーケストレーションに手が加えられたことで、最初の曲よりも空に飛び立っていく様子が増したように感じます。
個人的に好きな部分なのですが、冒頭1分の間のオーボエのソロから始まる落ち着いた雰囲気から飛び立っていくように広がり金管楽器の部分に繋がる音楽がまさに飛び立つ瞬間のワクワク感がたまらないです!
行進曲「ブルー・インパルス」 / 斎藤高順、渡部哲哉 改訂
「空」というテーマとは少し違うかもしれませんが、この曲は航空自衛隊航空音楽隊(現、航空中央音楽隊)の創立10周年を記念して委嘱され作曲された作品です。
航空自衛隊のアクロバット・チーム「ブルー・インパルス」の勇姿を描いたこの作品。
ジェット機で飛び立っていくような早く軽快なテンポで進んでいき、クラリネットの軽やかなメロディへと繋がっていき、ブルーインパルスが空を駆け巡っている様子が伝わってきます。
伸びやかなメロディの裏で速いテンポが刻まれていることで、最初の速度のまま大空を駆け抜けていっているようで、聴いていると爽快感が感じられます!
まとめ
同じ「空」のマーチでもそれぞれの描き方があって、聴き比べてみると面白いですよね!
他のテーマでも聴き比べてみようかな?と思います✨