こんにちは。あんちょびです！
私が小説を探すとき、まず見るのが本屋さんのピックアップのコーナーと、平積みされている本です。
そのコーナーを見ていて、帯や表紙が面白そうなものを手に取り、頭数ページを読んでみて考えるのですが、どこの本屋さんに行ってもおすすめとして置かれていて気になる本が一冊。
それがこちら↓
見かけたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか？
先日、この本を読み終わったのですが…もう凄いとしか言えなくてですね…。
今回はネタバレにならない範囲で紹介したいと思います！
作品情報
| タイトル | 世界でいちばん透きとおった物語 |
| 作者 | 杉井 光 |
| 出版社 | 新潮文庫 |
あらすじ
大御所ミステリ作家の宮内彰吾が、癌の闘病を経て61歳で死去した。
女癖が悪かった宮内は、妻帯者でありながら多くの女性と交際しており、そのうちの一人とは子供までつくっていた。それが僕だ。宮内の死後、彼の長男から僕に連絡が入る。
「親父は『世界でいちばん透きとおった物語』というタイトルの小説を死ぬ間際に書いていたらしい。遺作として出版したいが、原稿が見つからない。なにか知らないか」奇妙な成り行きから僕は、一度も会ったことがない父の遺稿を探すことになる。知り合いの文芸編集者・霧子さんの力も借りて、業界関係者や父の愛人たちに調べを入れていくうちに、僕は父の複雑な人物像を知っていく。
やがて父の遺稿を狙う別の何者かの妨害も始まり、ついに僕は『世界でいちばん透きとおった物語』に隠された衝撃の真実にたどり着く――。
実はこの作品の「世界でいちばん透きとおった物語」というのは作品の中に出てくる小説の名前でもあるんです。
主人公がこの遺作小説の原稿を探しながら色々な人に出会っていき、真実に辿り着く。というストーリーになっています。
何がそこまですごいのか？
ネタバレが怖くて読み終わるまではレビューを読んだりしていなかったのですが、読み終わってからレビューを読むと「すごい！」という感想に溢れていました。
正直、私も「すごい」としか言えないです。
ただ、残念なのが、その「すごい」部分を語ってしまうことがネタバレになってしまう、ということです。
レビューでもその部分を語っている方が少ないので、かなりネタバレには慎重になっていると感じています。
そして、電子書籍では出せない紙の本だからこそのこの面白さ。圧巻でした。
また、これは購入するときに気をつけた方がいいことなのですが、できるだけ本に巻かれた帯は読まない方がいいかもしれないです。
私の購入した本は幸いにもなかったのですが、帯がネタバレになってしまう場合もあるようです。
まとめ
この本に関してだけは「とりあえずまず読んでみて」としか言えないです。
最後まで読むと鳥肌モノなので、未読の方はぜひ手に取ってみてください！
