言葉勉強

バイト敬語とは?よくある誤用と正しい使い方

言葉
この記事は約3分で読めます。

先日、とある雑誌を読んでいた際に「バイト敬語」という言葉を初めて目にしました。

調べてみたところバイト敬語とは、アルバイトなどの接客業に従事する人たちが誤った状態で使う敬語のことを指しているようです。
丁寧に接客しようとする意識がある一方で誤った使い方が広まり、正しい敬語との違いが混同されてしまっていることがあります。

今回は「バイト敬語」と呼ばれているものの特徴と、よく間違われる言葉の正しい使い方について解説します!

バイト敬語とは?

「バイト敬語」とは、主にアルバイトやパートタイムの従業員が、接客中に使用する敬語の一種です。
接客の場で丁寧に話そうとする中で生まれた独特の言い回しがあり、「〜になります」「〜させていただきます」といった表現がよく使われます。
しかし、これらの表現は厳密には間違いとされることが多く、正しい敬語とは言えません。

本来、敬語は「尊敬語」「謙譲語」「丁寧語」の三つに分類され、それぞれの使い分けが重要です。
バイト敬語ではこの使い分けが正しくできておらず、特に若い世代の間で誤用が定着してしまうケースが見られるようです。

よく間違えてしまう言葉の例

バイト敬語では、日常的に間違われやすい言葉がいくつか存在します。
ここでは、代表的な例とその正しい使い方を解説します!

「〜になります」

「こちら、ハンバーガーになります」はバイト敬語の代表例です。
本来「〜になります」という表現は物が変化することを意味するため、変化をしないハンバーガーに対して使う場合は「ハンバーガーです」と言うのが正しい使い方になります。
さらに丁寧に言いたい場合は「〜になります」ではなく「〜でございます」を使いましょう。

「〜させていただきます」

「確認させていただきます」は一見、謙譲語のように思えますが、実は誤用されがちなバイト敬語です。
「〜させていただきます」は相手の許可を得て行動する場合に使うのが正しく、単に確認するだけなら「確認いたします」が正しい使い方になります。

「〜のほう」

「お釣りのほう、お返しいたします」というバイト敬語も、誤用されることが多いです。
本来、「〜のほう」という言葉は分野や方面などをぼかす働きと、物や方角を示す働きを持っており、ぼかす必要がなかったり比較するものがない場合は向いていない言葉になります。
そのため、「〜のほう」をつけなくても「お釣りをお返しいたします」で十分丁寧な表現になります。

「こちら、よろしかったでしょうか?」

「こちら、よろしかったでしょうか?」もよく使われている誤用です。
ものを尋ねる場合は現在進行形の「よろしいですか?」と尋ねるべきであり、過去形の「よろしかったでしょうか?」は不自然な表現になります。
丁寧さを意識することも大切ではありますが、どの時間なのか?という部分も意識ができるとより丁寧な敬語になります。

まとめ

いざ調べてみると、結構使ってしまいがちな言葉がそう呼ばれていました。
私自身もそうでしたが、敬語の使い方ってなかなか指摘を受けることがなく、誤用したまま社会人になってしまうこともありますよね…。

最近はそのあたりの厳しさはだいぶ減ってきた印象ですが、正しい言葉を使うに越したことはないと思うので、ぜひ参考にしてみてください!

タイトルとURLをコピーしました