「大和言葉」というものを聞いたことはありますか？
私が大和言葉に興味を持った本には次のように書いてあります。
大和言葉は、日本の風土と日本人の暮らしが言霊となったもの
覚えておきたい 美しい大和言葉
大和言葉とは、古くから日本で使われている伝統的な日本語で、心地よい響きと豊かな表現力を持つ言葉です。
実は日常の会話でも使われることがあり、特に自然や季節を表すときにその美しさが際立ちます。
最近、すっかり涼しくもなってきたところなので、今回は秋にまつわる大和言葉を紹介したいと思います！
大和言葉とは？
大和言葉は、日本固有の言葉で、漢字や外来語の影響を受けずに古くから日本人の間で使われてきました。
漢字が中国から伝来する前から使われていた言葉であり、日本の風土や文化に根ざした表現が特徴です。
特に、自然や季節に関する言葉には、繊細で豊かなニュアンスが込められています。
現代の日本語の中には、漢字や外来語が多く取り入れられていますが、大和言葉は日本語本来の美しさを感じさせてくれるものとして、今も多くの場面で使われています。
ビジネスシーンでも、柔らかな印象を与える言葉として注目されることが多く、使い方によっては相手に心地よい印象を残すことができます。
秋に関する大和言葉
もみじ（紅葉）
もみじは、秋の代名詞とも言える言葉で、山々が赤や黄色に染まる紅葉のことを指します。
大和言葉の「もみじ」は、葉が紅色に染まる様子を表現しており、その鮮やかな美しさが日本の秋を象徴しています。
「紅葉狩り」という言葉も、この美しい季節の楽しみ方を表す言葉です。
こがらし（木枯らし）
こがらしは、秋から冬にかけて吹く冷たい風を指す言葉です。木々の葉を吹き飛ばし、冬の訪れを知らせる風のことを表します。
「こがらし」の音は寒々とした風景を感じさせると同時に、冬への準備を始める時期を教えてくれる大和言葉です。
うつろい（移ろい）
「うつろい」は、季節や時間の移り変わりを意味する言葉です。特に、秋は自然が色彩を変え、次第に冬へと移行する季節ですので、まさに「うつろい」の季節ですね。
「うつろい」という言葉は、その変化の儚さと美しさを象徴しており、秋の風景を詠む際にぴったりの表現です。
いわしぐも（鰯雲）
いわしぐもは、秋の空を彩るうろこ雲のことを指します。
その形がまるで鰯（いわし）の群れのように見えることから名付けられました。
秋の高い空に広がるいわしぐもは、日本人にとって秋らしさを感じさせる風景のひとつです。
つゆ（露）
「つゆ」は、秋の朝や晩に草木に降りる小さな水滴を指します。
この露の儚さや美しさは、古くから和歌や俳句でも詠まれてきました。
秋の静けさと共に感じる「つゆ」は、大和言葉ならではの繊細な自然の描写と言えるでしょう。
まとめ
大和言葉は、日本の自然や季節の移ろいを繊細に表現する豊かな言葉です。
特に秋にまつわる言葉は、自然の美しさや儚さを感じさせ、日本の四季を深く味わう手助けをしてくれます。
この機会にぜひ、大和言葉を使ってみてください！
参考文献
