クラシック音楽に興味はあるけれど、どこから聴けばいいかわからない。そんな方に向けて、まずは耳に馴染みやすく、感情に訴える名曲を10曲紹介します。
映画やCMで耳にしたことがある有名曲も多いので、きっと入りやすいはずです。
1. ベートーヴェン:交響曲第5番「運命」
冒頭の「ジャジャジャジャーン!」で有名な、クラシックの代表曲。ドラマチックな展開で聴き応え抜群。
第二次世界大戦中、このリズムが「勝利(Victory)」を象徴するモールス信号と似ていたことから、BBCがプロパガンダに使用。映画『ピアニスト』などでも印象的に使われています。
2. モーツァルト:アイネ・クライネ・ナハトムジーク
明るく軽快なメロディが印象的。モーツァルトらしい端正さと親しみやすさが感じられる一曲です。
作曲されたのは1787年。モーツァルトの死後に出版されました。映画『アマデウス』やCMなどでもよく耳にします。
3. バッハ:G線上のアリア
静かで美しい旋律が心を落ち着かせてくれます。リラックスしたいときにぴったり。
ヴァイオリニストのヴィルヘルミが「G線だけで演奏できるよう編曲」したことからこの名前に。ドラマ『白い巨塔』などでも使用されました。
4. チャイコフスキー:バレエ音楽「白鳥の湖」より「情景」
幻想的で哀愁を帯びた旋律。バレエ音楽の中でも特に有名な一節です。
初演時は不評だったものの、後年になって評価が逆転。映画『ブラック・スワン』の中で印象的に使われました。
5. ドビュッシー:月の光
印象派の音楽を代表する曲。柔らかく夢のような響きが特徴で、夜に聴くのがおすすめ。
詩人ポール・ヴェルレーヌの詩からタイトルが付けられました。映画『オーシャンズ11』や『トワイライト〜初恋〜』でも使用されています。
6. ヴィヴァルディ:四季「春」
生き生きとしたリズムと明るいメロディ。春の訪れを感じさせる爽やかな曲です。
ヴェネツィアで活躍していたヴィヴァルディが自然の移ろいを音楽で描いた作品。映画『ミッション:インポッシブル3』などでも印象的に使用されました。
7. シューベルト:アヴェ・マリア
祈るような穏やかさと荘厳さを併せ持つ名曲。さまざまな場面で使われており、耳馴染みがあります。
原曲はエレンの祈りという詩に基づいて作曲されたもの。映画『エレファント・マン』やアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』などにも登場します。
8. ラヴェル:ボレロ
同じ旋律が少しずつ盛り上がっていく構成。リズムと管弦楽の面白さを感じられます。
バレエのために作られた曲。ラヴェル自身は「実験的な作品」と語っていました。映画『テン』で使われ、一躍有名に。
9. エルガー:威風堂々 第1番
卒業式などでもおなじみの一曲。勇ましさと感動が一体となった名曲です。
イギリスでは「第二の国歌」とも言われる存在。映画『キングスマン』や式典でもよく使われます。
10. サティ:ジムノペディ第1番
シンプルで静謐な音楽。現代音楽にも通じるミニマルな美しさがあります。
タイトルの由来はギリシャの古代舞踊。映画『恋する惑星』などで使用され、幻想的な世界観を演出しています。
これらの曲は、YouTubeや音楽配信サービスでもすぐに聴くことができます。まずは気になるものから聴いて、クラシックの世界に少しずつ親しんでみてください。